1. TOEICの基本情報を押さえよう
試験概要
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リスニング(Part 1~4)+リーディング(Part 5~7)で構成。
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一般的に990点満点。
自分の現状を知ることが出発点
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「今どのくらい知識・力があるか」を把握し、目標スコアを設定します。
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たとえば「600点」「700点」「800点」など、目指す層によって必要な対策が異なります。
目標スコア設定のポイント
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レベル |
目標例 |
対策の方向性 |
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初級 → 中級 |
500~600点 |
単語・文法の基礎固め、頻出問題形式に慣れる |
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中級 → 上級 |
600~800点 |
長文読解・リスニング速度の強化、実践模試で慣れる |
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上級 → 高得点 |
800点以上~ |
ミスを減らすテクニック、時間配分の徹底、弱点克服 |
3. 各ステップ別・勉強法ガイド
3-1 基礎固め(語彙・文法・英語に触れる習慣)

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単語:頻出単語を優先して学ぶことが重要です。
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文法:中学英語レベルから復習し、速く正確に英文を読む基盤を作る。
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“英語の耳”を育てる:音読・シャドーイング・多聴でリスニング力を底上げ。
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学習習慣:毎日少しでも英語のインプットを続けることで効果が出やすくなります。
3-2 形式に慣れる・パート別攻略
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問題傾向・引っかけパターンを知ること。
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時間配分を意識する。例えば、長文では「Question → 本文」の順で読んだ方が速いという意見もあります。
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パート別の解き方を理解しましょう(例えばPart 1は写真描写・Part 5は文法穴埋め等)
3-3 実践演習・過去問・模試活用
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公式問題集・模試を繰り返し解くことが、実践力アップの鍵です。
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間違えた問題を放置せず、“なぜ”その答えなのかを解析することが重要。
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解いた後は、同じタイプの問題を別角度からもう一度取り組むことで定着率が上がります。
3-4 時間・点数アップのためのテクニック
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時間配分の最適化:特にリーディングは「時間が足りない」受験者が多いです。
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リスニングでは「聴き取れない時は次を見据える」などのマインドセットが有効。
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解けない問題を引きずらない:印を付けて後回しにするという戦略もあります。
4. 具体的な学習スケジュール例
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期間 |
内容 |
目的 |
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1~4週間(基礎) |
単語帳1日10~20語、文法復習、リスニング10分/日 |
英語力の底上げ、習慣化 |
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5~8週間(形式慣れ) |
模試1回/週、各パート毎の時間配分確認、過去問分析 |
問題形式に慣れ、弱点を把握 |
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9~12週間(実践) |
模試2回/週、間違い復習、時間制限付きトレーニング |
本番シミュレーション、時間感覚養成 |
※このスケジュールはあくまで一例で、学習時間・現状レベルによって調整が必要です。100点アップには200〜300時間必要というデータもあります。
5. よくある質問(Q&A)
Q1:どれくらい勉強すれば点数が上がりますか?
A:目安として「100点アップに約200〜300時間」が挙げられています。ただし、個人の現状・学習効率・継続度によって大きく変わります。
Q2:参考書はどれが良いですか?
A:頻出単語・文法に特化したものがおすすめです。例として、頻出単語帳・文法集・模擬問題集があります。
Q3:社会人で時間が少ないですが勉強できますか?
A:できます。毎日5~10分でも継続することが鍵です。単語を通勤時間に覚える、音声を聴くなど「スキマ時間活用」が有効です。
Q4:直前にやるべきことは?
A:直前期は「時間配分の確認」「本番に近い模試」「リラックスした状態で挑む」という準備が重要です。
Q5:リスニングが全く聞き取れません。どうすれば?
A:まず単語・文法の基礎力を固めた上で、「英語を英語の語順で聴く」練習(多聴・音読・シャドーイング)を行い、徐々に“英語耳”を養うことが効果的です。
6. まとめ
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TOEIC対策は「基礎力(語彙+文法) → 形式慣れ → 実践演習」という流れが王道です。
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テクニック(時間配分・解き方)も重要ですが、やはり英語力そのものを上げることが土台です。
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継続すること、自分の弱点を把握して対策を講じることが、スコアアップの決め手となります。
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「短期で必ず○○点アップ」といった過度な保証を鵜呑みにせず、自分のペース・実力に合ったプランで進めることが大切です。
ぜひ本攻略ガイドを参考に、計画的に学習を進め、目標スコアを確実に掴んでください。
